1. 会社設立登記とは？

　会社設立登記とは、法務局に対して「新しい会社を作りました」と届け出る手続きのことです。この登記を行うことで、会社は法的に存在が認められ、取引先や金融機関との契約もスムーズに進められるようになります。
　個人事業と異なり、法人は「法人格」を持ちます。そのため責任の範囲や税務上の扱いも大きく変わります。特に高松市のように地元企業との取引が多い地域では、「法人化していること」が信用力の向上につながります。

2. 高松市で会社を設立する際の全体像

　高松市で会社を設立する場合、基本的な流れは全国共通です。ただし、登記先の法務局や提出書類の確認、定款の認証を受ける公証役場などは地域によって異なります。高松市では、主に「高松法務局」が登記の管轄となります。

　全体の流れをまとめると以下のとおりです。

1. 会社の基本事項を決める
2. 定款を作成し、公証役場で認証を受ける
3. 資本金の払い込みを行う
4. 登記申請書類を作成し、法務局に提出する
5. 登記完了後、会社謄本や印鑑証明書を取得する

この流れを理解しておくと、全体像が見え、準備の優先順位がつけやすくなります。

3. 設立前に決めておくべきこと

商号（会社名）

　会社の顔とも言える商号は、自由に決められます。ただし、すでに同じ所在地に同一商号の会社が存在すると登記できないため、事前に商号調査をしておくことが重要です。

本店所在地

　本店所在地は登記事項の一つであり、会社の「住所」として記載されます。自宅を利用することも可能ですが、対外的な信用を考えると、事務所やオフィスを借りるケースも多いです。高松市ではレンタルオフィスやコワーキングスペースの利用も増えています。

※ただし、予定している事業で許認可が必要な場合、「事務所」の定義がきっちりされていますので、要件を充たさない場合、許可が自治体から降りないといった事態になる場合があります。

事業目的

　事業目的は登記事項の中でも特に重要で、会社がどのような事業を行うのかを示します。抽象的すぎると登記が認められない場合があるため、具体的かつ将来の事業拡大を見据えた記載をする必要があります。

会社の種類と役員構成

　株式会社か合同会社かを選択することも大きなポイントです。

• 株式会社：信用力が高く、資金調達の選択肢が広い
• 合同会社：設立費用が安く、意思決定が柔軟

　役員構成についても、誰が代表取締役になるのか、取締役は何人にするのかをあらかじめ決めておきましょう。

4. 必要な書類とその準備方法

　会社設立に必要な主な書類は以下の通りです。

• 定款
• 発起人の印鑑証明書
• 資本金の払込証明書
• 登記申請書
• 登記用紙一式（登記事項証明書用）

　これらは漏れがあると登記が受理されません。特に定款の作成・認証は多くの人がつまずくポイントであり、専門家に相談することで手続きの確実性が高まります。

5. 設立にかかる費用の目安

会社設立には、主に次のような費用がかかります。

• 定款認証手数料：約5万円※資本金の額により変わります。
• 定款の印紙代：紙の場合4万円（電子定款なら不要）
• 登録免許税：資本金の0.7％（最低15万円）
• その他、印鑑作成費用や事務所契約費用

合同会社であれば、定款の認証が不要、登録免許税の最低額は6万円と安く済むため、コストを抑えて起業したい方に人気があります。

（初回無料相談のご案内）

　「高松市での会社設立、スムーズに進めたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。当事務所では、定款の作成から登記申請までをワンストップでサポートいたします。初回相談は無料です。お気軽にご連絡ください。