副業や小規模ビジネスの方から最も多い誤解が、
「法人にすると融資が出やすくなる」
というものです。
結論からいうと、
- 社会的信用が上がる → プラス要素
- 法人化しただけで融資が通る → 誤解
銀行は「法人かどうか」だけを基準にはしていません。
むしろ、
- 売上・利益
- 事業計画
- 財務状況
- 経営者本人の信用
を総合的に見ています。
そのため、法人化は"入口の信用度を上げる"程度の効果と考えた方が現実的です。
2. 銀行が法人を評価する3つの要素
2-1. 法人の「形」より、事業の実態を重視
銀行は法人の"形"よりも、
「どんな事業で、どのくらい売れているか」
を見ます。
特に、
- 事業内容に継続性があるか
- 売上の根拠は何か
- 利益率が安定しているか
- リスク要因は何か
こうした"実態"が評価の中心になります。
つまり、
名義を法人に切り替えただけでは評価は上がりません。
売上・利益の数字が伴って初めて法人の信用力が意味を持ちます。
2-2. 税務申告と決算書の透明性
銀行が重視するもう1つのポイントが「透明性」です。
個人事業主より法人のほうが、
- 記帳
- 決算書
- 税務申告
が体系化されているため評価されやすくなります。
特に法人の場合は、
- 会社法に基づく決算
- 税務署に提出する計算書類
が整備されるため、銀行としても「数字が読みやすい」メリットがあります。
2-3. 経営者の信用力は依然として重要
銀行融資では、法人の評価だけでは不十分です。
代表者個人の信用情報
(クレジット履歴・返済状況・金融事故など)は、法人設立後も必ずチェックされます。
実務でよくあるのが、
「法人化したのに審査で落ちた」というケース。
理由の多くは、
- 経営者個人の信用情報に問題
- 個人の借入比率が高い
- 個人の税金滞納
などです。
法人化しても、経営者の信用は融資に大きく影響します。
3. 法人化が融資にプラスに働く場面