高松市で会社設立を成功させる第二歩|登記手続きの具体的な流れ

2025年10月01日

第1回の記事では、会社設立登記の基本と準備段階について解説しました。商号や所在地、事業目的を決め、必要な書類や費用の目安を把握すれば、いよいよ登記手続きの実行フェーズに移ります。
今回は、高松市で会社を設立する際に必要となる「登記手続きの流れ」を詳しく解説します。実際にどのようなステップを踏むのかを理解することで、手続きの見通しが立ち、スムーズに進めることができるでしょう。

目次

  1. 定款の作成と認証
  2. 資本金の払い込み
  3. 登記申請書類の作成
  4. 法務局への提出と審査
  5. 登記完了までの期間と流れ
  6. よくあるトラブルと解決策

1. 定款の作成と認証

 会社設立の第一歩は、定款の作成です。定款には会社の基本ルールが記載され、会社の「憲法」とも呼ばれます。
 定款には、必ず記載しなければならない「絶対的記載事項」があります。

  • 商号(会社名)
  • 本店所在地
  • 事業目的
  • 発行可能株式総数(株式会社の場合)
  • 設立時に出資する財産の価額や最低額

 定款が完成したら、公証役場で認証を受ける必要があります。高松市での会社設立の場合、主に「高松合同庁舎内の公証役場」が利用されます。電子定款を利用すれば、印紙税4万円を節約できるためおすすめです。

2. 資本金の払い込み

 定款認証が完了したら、次は資本金の払い込みです。発起人個人の銀行口座を利用し、全額を振り込むことで「払込証明書」を作成します。この際、振込明細書や通帳コピーを添付するのが一般的です。
 資本金は登記簿に記載され、対外的な信用にもつながります。高松市の中小企業では100万円~300万円程度で設立するケースが多いですが、今後の資金調達や取引規模を見越して設定することが大切です。※資本金の設定方法がよくわからない場合や、税法上の問題点などを確認したい場合は、提携の税理士をご紹介することができます。

3. 登記申請書類の作成

 次に、法務局に提出するための登記申請書類を準備します。必要書類は以下のとおりです。

  • 登記申請書
  • 登記事項を記載した書面(登記用紙)
  • 定款の写し
  • 発起人の印鑑証明書
  • 資本金の払込証明書
  • 取締役の就任承諾書
  • 代表取締役の選定に関する議事録(株式会社の場合)
  • 登記印鑑届出書

 書類の記載内容に不備があると、登記が受理されず差し戻しになる可能性があります。特に、日付や住所、名前の誤りは意外と多いため、提出前に入念なチェックを行うことが重要です。

4. 法務局への提出と審査

 書類がそろったら、高松法務局に登記を申請します。提出方法は窓口持参のほか、郵送やオンライン申請も可能です。オンライン申請を活用すれば、24時間いつでも申請できるというメリットがあります。
 申請後、法務局の登記官が書類の内容を審査します。問題がなければ、登記が受理され、会社が正式に成立します。

5. 登記完了までの期間と流れ

 登記申請から完了までは、通常1週間から10日程度が目安です。ただし、書類の不備や法務局の繁忙期には、さらに時間がかかることもあります。
 登記が完了すると、次のような書類が取得可能になります。

  • 登記事項証明書(会社謄本)
  • 印鑑証明書(会社の実印に対応)

 これらは銀行口座開設や各種契約に不可欠な書類であり、会社設立直後に多く利用されます。

6. よくあるトラブルと解決策

  • 定款の事業目的が抽象的すぎて認められない
    → 具体的な業務内容を追記することで解決できます。
  • 払込証明書の添付資料に不足がある
    → 通帳の表紙、振込明細、記帳ページをセットで添付する必要があります。
  • 申請書の日付ミス
    → 登記の効力発生日に直結するため、必ず確認しましょう。

専門家に依頼することで、こうしたミスを未然に防ぐことができます。

(初回無料相談会のご案内)

 会社設立の流れを正しく理解することで、登記の不安は大きく減ります。とはいえ、実際の書類作成や法務局への申請は専門的で時間もかかる作業です。高松市でスムーズに会社を設立したい方は、ぜひアイリスへご相談ください。経験豊富な司法書士が登記完了までしっかりサポートいたします。

会社設立

第1回では会社設立の準備、第2回では登記手続きの流れを解説しました。会社設立は登記が完了したらゴール、と思われがちですが、実はそこからが本当のスタートです。設立直後には税務署や市役所への届出、社会保険の手続き、銀行口座の開設など、数多くの実務が待っています。これらを怠ると罰則や不利益につながる場合もあるため、しっかりと把握しておくことが大切です。
今回は、香川県 高松市で会社設立後に必要となる「各種手続き」と「注意点」を整理してご紹介します。

第1回の記事では、会社設立登記の基本と準備段階について解説しました。商号や所在地、事業目的を決め、必要な書類や費用の目安を把握すれば、いよいよ登記手続きの実行フェーズに移ります。
今回は、高松市で会社を設立する際に必要となる「登記手続きの流れ」を詳しく解説します。実際にどのようなステップを踏むのかを理解することで、手続きの見通しが立ち、スムーズに進めることができるでしょう。

香川県高松市で新しく会社を立ち上げたいと考えている方にとって、最初の大きなハードルが「会社設立登記」です。登記をしなければ会社は法的に存在しないため、事業を始めることも、銀行口座を開くこともできません。とはいえ、登記の流れや必要な書類、費用は意外と複雑で、最初につまずく方も少なくありません。
この記事では、高松市で会社を設立する際に押さえておくべき「登記の基本」と「準備段階」をわかりやすく解説します。次回以降の記事では、実際の登記の流れや設立後に必要な手続きについても順にご紹介しますので、あわせてご覧ください。