【第3回】遺言がない会社オーナーの末路|家族と会社が揉める典型事例(高松市の実例)

2026年07月01日

「まさか家族で揉めるとは思っていなかった」

遺言書がないまま会社オーナーが亡くなった場合、この言葉が現実になることは少なくありません。
特に中小企業では、株式の相続がそのまま経営権の争いにつながります。

結論から言えば、遺言がない場合、会社と家族の両方が不安定になります。
本記事では、実際に多い"典型的な紛争の流れ"をストーリー形式で解説します。

目次

  1. なぜ遺言がないとトラブルになるのか
  2. 典型的な紛争事例(ストーリー)
  3. 問題が深刻化する3つのポイント
  4. 高松市でも増えている"家族内対立"
  5. トラブルを防ぐために必要な準備 

1. なぜ遺言がないとトラブルになるのか

まず結論からお伝えします。

遺言がない場合、「会社をどうするか」と「財産をどう分けるか」が同時に問題になるため、対立が起きやすくなります。

通常の相続であれば、財産を公平に分けることが重視されます。
しかし会社が関係すると、「経営の継続」という別の軸が加わります。

この2つは、必ずしも一致しません。

  • 会社を守るためには株式を集中させたい
  • しかし相続では公平に分けたい

このズレが、紛争の出発点になります。

2. 典型的な紛争事例(ストーリー)

ここで、実際によくあるケースを簡略化してご紹介します。

高松市で長年会社を経営していたAさん。
家族は、妻と長男・次男の3人です。

  • 長男:会社で働いており、いずれ継ぐつもり
  • 次男:会社には関わっていない
  • 妻:経営には関与していない

Aさんは「長男が継ぐだろう」と考えていましたが、遺言書は作っていませんでした。

そしてある日、突然の相続が発生します。

ステップ① 株式が共有状態になる

Aさんが保有していた株式は、遺産分割が終わるまで相続人全員の共有となります。

この時点で、長男は自由に経営判断ができなくなります。

ステップ② 次男が「公平な分配」を主張

次男はこう言います。

「会社の株も財産なんだから、平等に分けるべきだ」

一方、長男はこう考えています。

「経営を続けるためには株式をまとめる必要がある」

ここで、すでに方向性が対立しています。

ステップ③ 妻の立場が難しくなる

配偶者である妻は、

  • 生活保障も必要
  • しかし会社の将来も気になる

という立場に置かれます。

結果として、誰の意見にも完全には賛成できない状態になります。

ステップ④ 遺産分割協議がまとまらない

話し合いは平行線をたどります。

  • 長男:株式を集中させたい
  • 次男:公平に分けたい
  • 妻:判断できない

この状態では、遺産分割協議は進みません。

ステップ⑤ 会社の動きが止まる

その間、会社では

  • 重要な意思決定ができない
  • 取引先への対応が遅れる
  • 従業員の不安が高まる

といった問題が発生します。

最終的には、会社の業績そのものに影響が出るケースもあります。

3. 問題が深刻化する3つのポイント

このような事例が深刻化する理由は、主に3つあります。

感情が入りやすい

相続はお金の問題であると同時に、感情の問題です。
「不公平だ」という思いが対立を大きくします。

正解が一つではない

会社を守ることと、相続の公平性はどちらも重要です。
どちらを優先すべきかは家庭ごとに異なります。

時間が会社にダメージを与える

話し合いが長引くほど、会社の信用や業績に影響が出ます。

4. 高松市でも増えている"家族内対立"

高松市でも、このようなケースは増えています。

特に多いのが、

  • 「暗黙の了解」に頼っていた
  • 明確な後継者を決めていない
  • 遺言書を作っていない

といったケースです。

経営者としては「家族だから大丈夫」と考えがちですが、
実際にはその"曖昧さ"がトラブルの原因になります。

5. トラブルを防ぐために必要な準備

では、どうすればこのような事態を防げるのでしょうか。

最も重要なのは、遺言書によって意思を明確にすることです。

具体的には、

  • 誰に株式を承継させるのか
  • なぜその判断をしたのか
  • 他の相続人への配慮をどうするのか

を整理しておくことが重要です。

遺言書があるだけで、

  • 方向性が明確になる
  • 無用な対立を防げる
  • 会社の動きを止めずに済む

といった効果があります。

● 【相続相談会のご案内】

遺言書がないことによるトラブルは、
決して特別なケースではありません。

むしろ、「準備をしていなかった」という理由だけで起きる、
非常に"現実的な問題"です。

会社と家族の両方を守るためには、
早い段階での設計が重要になります。

アイリス国際司法書士・行政書士事務所では、
高松市・香川県全域を対象に、
相続と会社を一体で考える「未来設計」のご相談を承っています。

「うちはまだ大丈夫」と思っている今こそが、準備のタイミングです。
初回相談は無料ですので、お気軽にご相談ください。

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