今年も始まります。「みなし解散」の通知にご注意ください
毎年10月頃、法務局では**「休眠会社・休眠一般法人の整理作業」**を行います。

会社をやめるとき、「廃業」と「解散登記」は同じ意味に思われがちですが、法的には全く異なる手続きです。香川県高松市の司法書士が、廃業と解散登記・清算結了登記の違いや流れ、注意点をわかりやすく解説します。
(追記)2026年2月19日
目次
(結論から言うと)
廃業とは事業活動をやめる一般的な表現であり法律用語ではありません。
一方、解散登記とは法人が営業を終了し清算手続に入ったことを法的に公示する登記です。
法人が完全に消滅するには解散登記後に清算結了登記まで必要です。
1. 「廃業」とは何か

「廃業」という言葉は、法律用語ではなく日常的な表現です。一般的には、事業活動をやめることを指します。
たとえば、飲食店や小売業を個人事業として営んでいた場合、その事業をやめると「廃業」といいます。個人事業主の場合は税務署に「廃業届」を提出すれば手続きは終了します。
しかし、法人(株式会社・合同会社)の場合、「廃業」という言葉だけでは法律上の会社消滅には至らず、法務局への登記手続きが必要になります。
2. 「解散登記」とは何か

法人が事業をやめる場合、まず行うのが「解散登記」です。
解散とは、会社が営業活動を終了し、清算手続きに入ることを意味します。
株主総会などで解散を決議し、同時に清算人を選任します。そのうえで、2週間以内に法務局に解散登記と清算人選任登記を行います。
解散登記は、法人が「事業をやめた」という意思を公的に示すための手続きで、登記簿上も「解散」と記録されます。
3. 清算結了登記との関係
解散登記を行った後、すぐに会社が消滅するわけではありません。
解散後は清算人が、債権回収、債務弁済、残余財産の分配などの清算業務を行います。これが完了した時点で、株主総会で清算結了を決議し、「清算結了登記」を行います。
清算結了登記をもって、会社は法的に完全に消滅します。
4. 廃業と解散登記の主な違い

法人の場合、「廃業」の宣言だけでは会社は消滅せず、必ず解散登記と清算結了登記が必要です。
5. 解散から清算完了までの流れ

6. 必要書類と期限
解散登記・清算人選任登記に必要な書類
清算結了登記に必要な書類
いずれも、株主総会決議から2週間以内に登記申請を行わないと過料の対象となる可能性があります。
7. 廃業・解散を放置するリスク

法人をきちんと法的に消滅させないと、取引先や金融機関との契約、税務申告義務が残り続けます。また、社会保険や許認可にも影響が出ます。
8. 香川県高松市での実務上のポイント
9. 司法書士に依頼するメリット
10. まとめ
「廃業」は日常的な用語であり、法人の場合は必ず解散登記と清算結了登記が必要です。
香川県高松市では高松法務局が手続きを管轄しており、期限を守らないと過料やトラブルの原因になります。
会社をきちんと終わらせるためには、司法書士のサポートを受けて、計画的かつ確実に進めることが重要です。

FAQ(よくある質問)
Q 廃業と解散は同じ意味ですか
A 異なります。廃業は一般用語であり、法人の終了には解散登記が必要です。
Q 解散登記だけで会社は消えますか
A 消えません。清算結了登記をして初めて法人は消滅します。
Q 解散登記の期限はありますか
A 解散決議から2週間以内に申請しないと過料対象となる可能性があります。
Q 手続きを放置するとどうなりますか
A 過料、みなし解散通知、口座凍結などのリスクがあります。
Q 司法書士に依頼するメリットは
A 書類作成、期限管理、法務局申請を一括対応できます。

毎年10月頃、法務局では**「休眠会社・休眠一般法人の整理作業」**を行います。
ここまで2回にわたって、会社の登記についてお話ししてきました。
会社を設立するときには登記をしたものの、その後は何年も登記をしていない。
「会社は今も普通に営業しているから、登記のことは特に気にしていない。」